【クリエイターインタビューvol.52】『TAIWANBAG』GOB

【クリエイターインタビュー vol.02】「nunu」史枝(fumieda)さん

【クリエイターインタビューvol.02】
今回は、ただいまギャラリーにて展示中の史枝(fumieda)さんにインタビュー!
古布との出会いや、今回の展示のテーマなど気になること聞いちゃいました。

ギャラリースペースに入ってすぐの作品、風にゆれるとふわふわ揺れます。

どのような作品を作られているのですか?
普段は古布という着物などの古い生地を使ったパッチワーク作品を作っています。
モチーフは人間にすることが多いんですけど、そのときの自分の心情が作品に影響しています。

パッチワークで作品をつくるようになったきっかけはなんですか?
ずっと前からイラストを書いていました。パッチワーク作品を作るようになったのは2年前くらいからです。
祖母からすごいたくさんの古布をもらったことがきっかけで古布の素晴らしさ気づいて、イラストをちょっと置いてパッチワークをするようになりました。

作品をつくる時のこだわりや意識していることはありますか?
私は楽しいこと、面白いことが好きなんです。なので、ユーモアのあるテイストを作品に落とし込めたらいいな、と思っています。

「怒りの競歩」という作品は本当に最初のほうにつくった初期作品なんですけど、その時期はすごい私が怒っていたんです。その“怒り”を原動力につくっていたので、初期作品は鬱憤を晴らしている作品が多いです。なのでお酒のモチーフが多いです。そのときの心情がすごく作品に出ますね。

はじめて作品展をした時に、「怒りの競歩」を見た人が感情移入しちゃって「なんか腹たってきた!」って言ったんですよね。本当は見た人にちょっとクスって笑ってほしかったから、びっくりしました。やっぱり伝わるんだな、って思いました。





怒り”を原動力に制作したとういう「怒りの競歩」(真ん中の作品)

では、一番最近の作品はどれですか?
「おでん」という作品です。これは「たまごあっつ!」みたいな感じですけど、このふたりは落ち着いています。落ち着いて晩ご飯を食べています。
でも、だめですね。落ち着いちゃうと、ちょっとパンチが効いていないふやけた麺みたいになってしまうんですよね。“怒り”を原動力にしていたときのほうが、パンチのある作品が多いですね。










落ち着いた気持ちで制作したとういう「おでん」(左の作品)

布選びにもこだわりはありますか?
生地はあまりカラフルな生地は使わないようにしています。落ち着いた色が好きなので、全体を落ち着いた色でまとめて、差し色に明るい色を使うのが好きです。古布自体も、もともと濃い藍色の生地が多いんです。








史枝さんが在廊されている時は、制作過程を間近でみることができます。

今回の作品展の全体のテーマはありますか?
「最近の私」ですかね…、いや最近の私じゃないな。
「ここ数年の私」かな。「あ、ひさしぶり~、私の数年こんな感じやったで~」みたいな久しぶりに会った人に伝えるようなイメージです。

一番の注目ポイントは?
私の作品の人物は女性が多いんですけど、ふくよかな女性が多いんです。
足がパンパンにむくんでいたりとか、ぷっくりしているのがかわいい。色彩は暗いし、なんともいえないけど、ポイントポイントにくすっと笑えるところをみつけてほしいです。



今後の活動予定を教えて下さい。
まだまだ展示経験が浅くて、展示をして人に伝えるって言う機会を今まであまり設けてこなかったんです。今回の展示でも「こういう作品なんです」って人に伝えるとどんどん自分のやりたいことの整理がついてくるので、これからも展示はやって行きたいと思っています。

今決まっているものは、京都の恵文社での11月13日~19日に合同展です。ミトカという2人組のファッションブランドと私の2組でやります。
新作も用意しますのでぜひこちらも来てください!がんばります!!





今回の展示では作品のだけでなくグッズの販売もあります。


---------------------------------------------------------------------


史枝(fumieda)個展
「nunu」
9月17日(月)~29日(土)

10:00~19:00/レトロ印刷JAM
(最終日は17:00まで)

手縫いならではのあたたかさや、描かれている人物の表情、
見てるとほっこり癒やされます。

古布の質感や色も味があってとっても素敵です!

ぜひ見に来てください~、お待ちしております◎